「雇ってあげてもいい」という言葉が、私の背中を押した。契約満了で退職を決めるまでの話

まりん

契約満了で退職することになりました

退職した今、不安が全くないわけではありません。

次の仕事はどうしよう。
収入は大丈夫だろうか。
本当にこの選択で良かったのだろうか。

そんな気持ちは今でもあります。

それでも今回この記事を書こうと思ったのは、同じように仕事や働き方について悩んでいる人に、「こんな選択をした人もいるんだ」と知ってもらいたかったからです。

退職というとネガティブなイメージを持たれがちですが、実際には終わりではなく新しいスタートでもあります。

今日は、私が退職を決めるまでの気持ちと、その後に感じている不安や期待についてお話しします。

延長の話が出てもなぜか消えていく

私は派遣社員として働いていました。
契約が終わるまでに、2回ほど延長の話をいただきました。
ところが正社員の採用が決まり、結果的に2回とも話はなくなりました。
つまり、採用がうまくいかなかったときのための保険みたいなものです。
そのたびに継続を期待して、ダメになっては残念な気持ちになっていました。

そして契約期間満了1週間前に3度目の話が来ました。
ただし今度は別部署への異動です。休職中の社員さんの穴埋めという説明でしたが、話を聞いているうちに、実際には仕事がほとんどない部署だということが分かってきました。部署として人員を確保しておきたい。そんな事情の方が大きいように感じました。

仕事が少なくても、給料はもらえます。
だからこそ、深く悩みました。

「仕事がない」のは、楽じゃなかった

派遣の仕事が全部そうだとは言いませんが、行ってみないとわからない職場がたくさんあります。
実は以前にも、仕事がほとんどない部署で働いた経験があります。経験するまでは「楽そうでいいな」と思っていました。

でも実際は違いました。
出勤してもやることがない。
「何か手伝えることはありますか」と聞いても、「今は大丈夫です」と返ってくる。
周りが忙しそうにしているのに、自分だけ取り残されたような感覚。

最初のうちは気楽でした。
でもそれが毎日続くと、だんだん苦しくなってきます。
私は何のためにここにいるんだろう。
必要とされているのだろうか。
そんなことばかり考えるようになりました。
仕事が忙しすぎるのも大変だけれど、仕事がなくて必要とされていないように感じる苦しさは、また別のものです。

だから今回、同じような環境になるかもしれないと聞いたとき、胸がざわっとしました。

辞める勇気もない。残る決心もつかない。

もちろん、辞めることへの不安もありました。
働き続ければ給料はもらえます。
生活のことを考えれば、残る方が正しいのかもしれません。
年齢のこともある。
次の仕事がすぐ見つかる保証もありません。

「とりあえず残った方がいいのではないか」
「でも、このまま続けて本当に後悔しないだろうか」
何度も何度も自問自答しました。

どちらに踏み出すこともできないまま、時間だけが過ぎていきました。

自信を失いかけた私を救ってくれた言葉

そんなとき、以前お世話になった部署の上司に相談する機会がありました。
正直な気持ちを話すと、こう言ってもらえました。
「まりんさんなら、どこへ行っても大丈夫ですよ。これまで仕事もその他の雑用も、真面目に一生懸命積極的にやっていただいたし。でも、自分の気持ちを大切にしてくださいね。」
「私はまりんさんを応援していますし、もし機会があればまた是非うちに来てほしいと思っているんですよ。何かあったら相談してくださいね。話はいつでも聞きますよ。」

彼女のその言葉を聞いたとき、本当にうれしかったです。
励ますための言葉だったのかもしれません。
もしかしたら同情だったのかもしれません。

それでも、自信を失いかけていたその頃の私は、その言葉に救われました。

自分を信じてくれる人がいる。応援してくれる人がいる。
それだけで、少し前を向けた気がしたのです。

「雇ってあげてもいい」という言葉が私の背中を押した

そして冒頭の言葉です。

「雇ってあげてもいい」

言った方に悪気はなかったと思います。
むしろ善意だったのかもしれません。
でも、その言葉を聞いた瞬間、胸の奥に冷たいものが広がりました。

ああ、私ってそういう立場なんだ。
そう思いました。

これまで真面目に仕事をしてきたつもりです。
特別な成果を出したわけではありません。それでも、自分なりに責任感を持って働いてきました。
だからこそ、「必要だからいてほしい」ではなく、「雇ってあげてもいい」という言葉が、思っていた以上に心に刺さったのです。

仕事がほとんどない環境で、何を目標に働けばいいのか。
働き続けた先に何があるのか。
いくら考えてみても、答えは見つかりませんでした。

その瞬間、私の中で何かがプツリと切れました。
退職を決めたのは、そのときだったと思います。

悩みに悩んだ末、途中で辞めるのではなく、契約期間満了で区切りをつけようと決めました。

退職を伝えたときの、意外な反応

退職の意思を伝えるときは緊張しました。
引き止められるかもしれない。
驚かれるかもしれない。
いろいろ考えました。

実際に伝えたとき、人事の方はものすごく不思議そうな顔をしていました。
まるで「なぜ辞めるの?」と言いたげな表情でした。
その反応を見て、少し複雑な気持ちになりました。
私の中では悩み続けて出した結論です。
でも相手から見れば、一応表向きは仕事もあるし、給料ももらえるのに辞める理由が理解できなかったのかもしれません。

改めて、人それぞれ価値観は違うのだなと思いました。

決断して、肩の荷が下りた

退職が決まったとき、まず感じたのは安心感でした。
悩み続けていたから、決断したことで肩の荷が下りたような気持ちになりました。

正解かどうかはまだ分かりません。
でも、自分で考えて決めた選択です。
誰かに流されたわけでも、感情的になったわけでもない。
そのことだけが、今の私を支えてくれています。

それでも不安はある

もちろん、不安がなくなったわけではありません。
収入のこと。
次の仕事のこと。
将来のこと
考え始めると、不安は次々に出てきます。

「やっぱり安定の方を選ぶべきだったのかな」と思う日もあります。
でも、自分の気持ちに嘘をつきながら働き続けることは、私にはできませんでした。
だから今は、この不安も含めて受け入れようと思っています。

不安も期待も抱えながら前へ

退職は終わりではなく、新しいスタートです。
先のことはまだ分かりません。
でも、新しい環境との出会いには期待しています。

悩んだことも、苦しかったことも、きっと次の自分につながっていく、私はそう信じています。

もし今、退職するかどうか悩んでいる人がいたら、焦って答えを出さなくても大丈夫です。
たくさん悩んで、自分の気持ちと向き合ってください。
そして最後は、自分が納得できる選択をしてほしいと思います。

その一歩が、きっと新しい未来につながっていくはずです。

ABOUT ME
まりん
まりん
はじめまして、まりんです。 地方都市で一人暮らしをしている60代のシングル女性です。 長年、事務職の仕事を続けてきましたが、契約期間満了を機に退職することになりました。 現在は新しい仕事を探すため、ハローワークへ通いながら再出発の準備をしています。 特別な資格も才能もなく、ごく普通の人生を歩んできました。 職場の人間関係に悩んだこともあり、病気を経験したこともあります。 それでも、何歳からでも人生はやり直せることを信じて、一歩ずつ前に進みたいと思っています。 このブログでは、仕事探しの記録、一人暮らしの日常、老後への備え、ここ(地方都市)での暮らしについて綴っています。 同じように不安や悩みを抱えながら頑張っている方に、「ひとりじゃない」と感じてもらえたら嬉しいです。
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